コスタリカ・エルサル・デ・サルセロ
コスタリカの首都サン・ホセより、ニカラグア国境に向けて30km北西に進んだ先にある、ウエストバリー地区ナランホという町に
今回ご紹介のコーヒー農園はあります。
この生産エリアはカリブ海と太平洋の両方の影響を受けており、特にカリブ海の影響で湿気が多い地域で、特有の微細気候がもたら
す影響を受けやすい地形であり、地域です。
この土地の中では、他の木も栽培されており、それは、果物の木やバナナの木、自生樹木を栽培し、この地区のコーヒー栽培に必要
な、シェイドツリーも育て、生産工程の際に出る、果皮の殻等は、肥料として再利用されています。
※シェイドツリーとは、コーヒーが育つ過程の中で直射日光を避けるために日陰を必要とします。この際に植えられる樹木のこと。
そしてこのエルサル・デ・サルセロは、かつて3家族で始まりました。
しかし今は62の生産者がミルに豆を持ち込み、ロット毎に分けら、しっかりと管理されています。
コスタリカの首都サンホセから北西に30キロにあるこの農園は標高が高く、昼と夜の寒暖差が激しいことから、コーヒーチェリーが
引き締まり、きれいな水にも恵まれている自然環境のため、素晴らしいコーヒーを生み出します。
品種はカトゥーラ種、果肉を剥いた後パーチメントについているミュシレージ(甘い粘液質)を残したまま乾燥させる製法で作られ
ています。
コスタリカのコーヒー豆生産者の多くは、地域の大規模生産処理場(メガミル)に一括ですべて卸販売しています。
安定した収入が保証されるかわりに他の生産者のコーヒー豆と一緒になり、生産者の名前も匿名となるため、頑張っても頑張らなく
ても皆同じ収入になっていました。
きちんとした仕事や新しいことへの挑戦の結果、素晴らしいコーヒーが次々と生まれました。
*ハニープロセスとは、コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質(糖分を含み、甘い) を一定の割合つけた
まま乾燥をさせる生産処理方法です。
粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。
レッド・ハニーはイエロー・ハニーよりも多く粘液質を残します。
除去率をどの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。
チェリーやアップルを思わせる風味、はちみつのような甘さ。
アフリカンベッド,パティオでの天日乾燥
農園主: リカルド・ペレス
農園名:Las Casualinas
生産処理場: エルサル・デ・サルセロ
地区: ウエストバリー ナランホ ジャノ・ボニート
標高:1,400m~1750m
農園規模: 15ヘクタール
品種: カトゥーラ