コスタリカ・エルバス・エル・レオンシオ
コスタリカの首都サン・ホセより、ニカラグア国境に向けて30km北西に進んだ先にある、ウエストバリー地区ナランホという町に エルバスはあります。
「トーニョさん」の愛称で親しまれているアントニオ・バランテスさんが運営するエルバスマイクロミルはコスタリカの優良産地のひとつウェストバリー
にあります。
トーニョさんは13人兄弟姉妹でそれぞれの名前が付いた農園を所有しているコーヒー一家です。
エルバスマイクロミルは、2000年~2001年に創設されました。
トーニョさんはマイクロミルの先駆者であり、また一早く様々な品種の栽培・生産に取り組んでいる生産者の一人であり、彼らの成功がコスタリカにマイ
クロミルのムーブメントを生み出しました。
メガミル(巨大生産処理場)にコーヒーチェリーを納めるのではなく、生産者が自ら生産処理を行うことでより細分化され、品質に着目した多様なコスタ
リカコーヒーを楽しむことが出来るようになりました。
エルバスを運営するトーニョさんのコーヒーは、2015年コスタリカ・カップ・オブ・エクセレンスにおいて見事優勝を果たしました。
その時のコーヒーが、8年の期間を費やして育てたSL28品種。今回ご紹介するコーヒーと同じものです!
多くの生産者から尊敬されているトーニョさんの優勝は、セレモニーに参加していた生産者の皆さんからも多くの祝福を受けました。
コスタリカの首都サンホセから北西に30キロにあるこの農園は標高が高く、昼と夜の寒暖差が激しいことから、コーヒーチェリーが引き締まり、きれいな
水にも恵まれている自然環境のため、素晴らしいコーヒーを生み出します。
この農園は、高品質基準を持つ消費者向けのニッチ市場を満足させるために新しい品種を創造することで知られています。
彼らは、ケニア、ゲイシャ、バーボン、ティピカなどの品種を加工し、主要な品種であるビラ・サルチを忘れず、世界中の異なる市場へ提供する製品の優れ
た品質に賭けています。
トーニョさんはとても丁寧にコーヒーを生産します。
品種はケニアでよく栽培されているSL28。
生産処理はナチュラルです。
コスタリカのコーヒー豆生産者の多くは、地域の大規模生産処理場(メガミル)に一括ですべて卸販売しています。
安定した収入が保証されるかわりに他の生産者のコーヒー豆と一緒になり、生産者の名前も匿名となるため、頑張っても頑張らなくても皆同じ収入になっ
ていました。
トーニョさんのように、きちんとした仕事や新しいことへの挑戦の結果、素晴らしいコーヒーが次々と生まれました。
訪問した時に、パティオでの乾燥処理をやらせてもらった時の画像です。
へっぴり腰ですね...
*ハニープロセスとは、コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質
(糖分を含み、甘い) を一定の割合つけたまま乾燥をさせる生産処理方法です。
粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。
レッド・ハニーはイエロー・ハニーよりも多く粘液質を残します。
除去率をどの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。
チェリーやアップルを思わせる風味、はちみつのような甘さ。
小規模生産処理場(マイクロミル) |
エルバス・マイクロミル |
マイクロミルの標高 | 1,600m |
農園 | フィンカ・レオンシオ |
オーナー/生産者 |
マニュエル・アントニオ・バランテス・スニガ
|
地域 |
ウエストバリー地区 ナランホ ラウルデス
|
生産処理 |
ナチュラル |
標高 |
1,600m |
農園面積 |
4ヘクタール |
コーヒー栽培面積 |
2.5ヘクタール |
当該ロットの品種 |
SL28 |