ブラジル・ベラ・ヴィスタ 中煎り
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2000年初頭ぐらいまでは、ブラジルのコーヒーというとボリュームだけで配合用、繊細な味や風味などは期待できる産地ではありま
せんでした。
それが変わってきたのは2000年代初頭。
ナチュラルプロセスが主流のブラジルコーヒーにおいて、新しい生産処理方法「パルプトナチュラル」でプロセスされたカルモ・
デ・ミナス地区のコーヒーは、今までにない新しい高品質のブラジルコーヒーとして世界中を驚かせました。
嫌な雑味が無く、フルーツのような風味で大変クリーンなコーヒーでした。
ナチュラルプロセスとは、収穫したコーヒーの実をそのまま乾かして、外皮と果肉を除去する伝統的な自然乾燥式に事を言います。
これに対して、パルプトナチュラルとは、収穫したコーヒーの実の果肉をすぐに取り除き、粘着質の層に覆われているムシラージと
いう状態のものを乾かすという処理方式です。
乾かす前の果肉をとった後に残る粘着質の層は、べたべたしていて手にくっつきます。
ハチミツのような甘い香りもするので ハニー ともよばれています。
カルモ・デ・ミナス地区は標高が高いので、朝と夜はたいへん涼しく、寒いと赤い実になるまでに時間がかかります。その時間がかかる分、ゆっくりと熟成されます。その分、甘くなります。寒暖の差からくるコーヒーのもつ酸の質も良くなります。
通常のナチュラル製法ですと、果肉の発酵が起きやすいのでコーヒーに嫌な雑味がでることがありました。
パルプトナチュラルに変えて、嫌な雑味が出る発酵から逃れてとても酸が綺麗になりました。ナチュラル製法では感じることができなかった、フルーツのような風味が感じられるようになったのです。
カルモ・デ・ミナス地区は、気候・土壌・地形・地質など全てがコーヒーの栽培に適しています。
カルモ・デ・ミナスという土地のポテンシャルを追求し、驚きを伴うすばらしい品質のコーヒーを毎年生み出しています。
生産国 | :ブラジル |
農園 | :ベラ ヴィスタ農園 |
生産者 | :アントニオ・リマ・レイス |
地区 | :南ミナス ネポヌセーノ |
標高 | :1,080m |
品種 | :イエローブルボン |
生産処理 | :ナチュラル |
焙煎度合い | :中煎り |
風味特性 | :ピーチやヘーゼルナッツのような風味 |