【シングル】コロンビア・サンタ・バーバラ 中煎り
【コロンビア・サンタ・バーバラ】
グレープやプルーンを思わせる風味、冷めるにしたがいミルクチョコのような風味も。
口の中に広がる甘さの余韻。
“Santa Barbara Estate”とは、 Echavaria Family が所有する5 つの 農園のことを指します。
Santa Barbara Estate が管理する農園は、“ Santa Barbara””Fredonia”“ Amaga の 3 つの 隣接する地域に位置しています 。
1980年代に Pedro Echavarria 氏に よって、 ”Santa BarbaraEstate” が設立されました。
当初 より、マイクロクライメイトの多様性がコーヒーの品質にどのような影響を与えるかということを重要視しており、恵まれた火山性の土壌、高い標
高、コーヒー生産における伝統や慣習などが複雑に絡み合っている Antioquiaのアンデス山脈 に、最初の La Camelia 農園 を スタート させ、徐々に農園を
拡大していきました。
自然が織りなす条件、そしてそれに 合わせ熱心 にコーヒーを 栽培・生産 処理 を施すこと で、農園は急速に成長し、名声を獲得しました 。
特に この 5 年間において、 Pedro 氏の 息子 Pedro Jr. 氏は 、父である Pedro 氏同様に、農園内 に深く入り込みながら、より良い品質のコーヒーを作るた
めにはどうしたら良いかということを考えてきました。新しい区画に新しいコーヒーの樹を植え、従来の品質との違いを検証したり、それぞれの生産処理
の段階における実験、モニタリングの回数を増やしてきました 。
Santa BarbaraEstate の Coffee Director である Leonardo 氏と共に、芸術的なブレンド、産業の厳しさ、化学的好奇心など、様々に入り組むコーヒー生産の
難しさや楽しさを融合させ、取り組んでいます。
Santa Barbara Estateの持つ力を最大限に引き出し、この エリアで作ることのできる最高のコーヒーを 求め続けています。
また、 Pedro Jr. 氏が運営する、 Madellin 市内に 5 店舗あるPergamino Caf é を通じて地元の人へ素晴らしいコーヒーの魅力を提供しています。
< La Joyeria>
“LaJoyeria ” ラ・ホジェリア ) は、 Santa Barbara Estateの所有する中のメイン Wet Mill であり、 1 シーズンで約 7,000 袋のコーヒーを生産処理するキャパ
シティがあります。
大きいボリュームのロットとは別に、当ロットのような小ロットごとに生産処理・管理も可能です。
Santa Barbara Estateは、 2011 年より メルカンタと取引を開始しました。
Pedro Jr 氏と Leonardo 氏は、数々の並外れた素晴らしい コーヒー を供給してきただけではなく 、メルカンタのため に、本ロット ”La Joyeria(=The マイ
クロロット として、特別に開発 し ました。
< Process>
本ロットは、平均標高 1700 メートルで 栽培・収穫された、コロンビア種の 2 日間に渡って収穫したチェリーを 1 ロットとして処理しています。
1 日目に収穫されたチェリーは、同日中にパルピングされ、醗酵槽で醗酵を開始します。
2 日目に持ちこまれたチェリーも同じく、同日中にパルピングされた後、既に 24 時間の醗酵工程をとった 1 日目のパーチメントのある醗酵槽へ注ぎ足さ
れます。
それから更に 24 時間の醗酵工程をとります。
その結果、1 日目の収穫分は 48 時間、 2 日目は 24 時間の醗酵工程をとることとなります。
このプロセスでは、 2 日目に注ぎ足されるパーチメントが醗酵槽の pH レベルを上げてアルカリ性に近づけ、強度の酸性で好ましくない酢酸が生成される
のを防いだり、良くないバクテリアの活動を抑制しつつ、より長い時間醗酵工程をとることができています 。
この生産処理方法を、 ”ExtendedFermentation” と呼んでいます。
この プロセスに 対する彼らのインスピレーション の源は、 Antioquia と Huila の小さな生産者から得ています。
彼らは一日の収穫量が少ないため、 2 3 日間で収穫されたチェリーを注ぎ足し、醗酵工程をとるというプロセスを行っています 。
Pedro Jr.氏と Santa Barbara Estate のディレクターであるLeonardo 氏は、このような新しいプロセスを完成させ、それをより多くの生産者と共有するため
に働きかける活動も行っています。 Colombia において、生産量の少ない小規模農家ではよく天日による乾燥が行われますが、標高の高いコーヒー栽培エリ
アは寒くて乾燥が進みずらい上、日当たりのよい広い乾燥スペースを確保するのが難しく、 Santa Barbara Estate のような大規模生産者は、代替手段を見
つけるべく常にチャレンジを続けています。
SantaBarbara Estate では伝統的に、乾燥サイロ 乾燥機 を使用しています。
彼らは、ゆっくりと乾燥工程を進めるために、乾燥サイロの熱源を 60 %前後に絞り、 40 45℃ を決して超えないようにコントロールしています。
この乾燥工程を経て乾燥させたコーヒーは、 Cup Quality においても良い結果が得られていることを彼ら自身で確認しています。
< For Worker >
Santa Barbara Estateは、年間を通じて 60 人を雇用しています。
彼らは最低賃金より平均して 30% 高い収入を得ることができており、また、半数は農園内の無料住居で暮らすことができています。
収穫期の間、ピッカーは更に 1,200 人近く雇われており、彼らのほとんどは、 Santa Barbara Estate グループの持つ 5 つの 農園周辺の生産者たちで、ピッ
カーとしての仕事を通じ、収入を補てんすることができています。
彼らの多くは 10 年以上、 Santa Barbara Estate グループで働く長期の従業員です。
Santa Barbara Estate グループでは、このような従業員が退職した後も、彼ら自身の土地を得るためのサポートやその子供たちへの奨学金、財政援助プログ
ラムも実施しています。
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生産国:コロンビア
生産地域:アンティオキア 県 アマガ
生産者:エチャバリア家
品種:コロンビア種
産処理方法:フリーウォッシュド(Fully Washed)
標高;1 400 m 2 000 m
総農園面積:500 ha
【コロンビアのコーヒー】
コロンビアコーヒーは、酸がずっしりと重く チョコレートフレーバーの強いものから、甘くてフルーティーなものまで フレーバ
ーの幅が非常に広いです。
地域をまたいで幅広いフレーバーが存在します。
コロンビアにとって、コーヒーは総輸出額の約1割を占める重要な農産物。
農業分野就労者の約3割がコーヒー栽培に携わり、その栽培面積位は330万haに及びます。
はじめて コーヒーの木が植えられたのは1732年ごろのこと。
その後、栽培は国全体に広がり、1927年には、コーヒーの生産から流通までを管理する「コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)」
が設立されました。
この連合会は、コーヒー生産において異色の存在でした。
輸出やコーヒーの宣伝に携わる団体は他国にもありますが、FNCほど巨大で複雑な組織はほとんど存在しません。
生産者の利益を守ることを目的としたNGOで、輸出コーヒーにかかる特別税によって現在も運営されています。
コロンビアは世界でも最大級のコーヒー生産国なので、FNCの資金は潤沢で、巨大で官僚的な組織となるに至りました。
この官僚化は、現在50万人ものコーヒー生産者にとって避けられないことです。
コロンビアのコーヒー農家は、ほとんとが小規模です。
生産者はFNCに加盟し、派遣される農業アドバイザーのもと、品質にこだわったコーヒー豆を栽培しています。
FNCは、研究に基づいた苗木や肥料の提供、農薬の管理、栽培に関する講座なども行い、生産者を全面的にサポートします。
輸出される生豆の最終チェックも含め、一貫した管理を行っています。
スペシャルティーコーヒーへの取り組みも積極的で、毎年国内品評会を開催。
生産者とバイヤーのパイプライン役として大きな役割を担っています。
コロンビアコーヒー促進のため、FNCは【スプレモ】と【エキセルソ】という等級を作りました。
これらは豆のサイズのみを示していて、品質には関係がありません。
残念ながらこの等級分けではトレーサビリティーが低くなってしまいます。
この方法で市場に出る豆は、機会でふるいにかけてサイズ分けを行う前に、多くの農家から集めた豆を混ぜてしまうからです。
本質的には、ごく一般的なコーヒーなので、名前を分けて品質の保証になりません。
スペシャルティーコーヒーを扱う部門では高いトレーサビリティーを維持しようと努めているので、サイズで分けられた豆では難しいところがあります。