エウディス・オロスコ(Eudis Orosco)
エウディス・オロスコは、私たちが長年取引を続けるインカワシ地域を代表する優秀な生産者の一人です。「インカワシ」とは、ケチュア語で「インカの
家」を意味します。
インカワシ渓谷のコミュニティは、ペルー国内でも特にアクセスが困難で隔絶されたコーヒー生産地域として知られています。
到達するには長距離移動と険しい地形を越える必要があります。
旅はクスコ市から始まり、標高4,136mに達するアブラ・マラガ峠を越えながら、約5時間かけてキジャバンバへ向かいます。
そこからさらに11時間、険しく曲がりくねったアンデスの崖沿いの道路を進み、ようやくインカワシ渓谷に到着します。
アマイバンバのような一部の集落は渓谷中心部から車で15分ほどですが、他の地域は舗装されていない道をさらに2~3時間進まなければなりません。
集落に到着してからも、農園によっては徒歩15分程度で行ける場所もあれば、山道を1時間以上歩かなければたどり着けない場所もあります。
エウディスは農園のあらゆる細部にまで細心の注意を払っており、その姿勢はコーヒーの品質にもはっきり表れています。
彼は妻と4歳になる娘さんと暮らしています。
エウディスはアマイバンバ生まれですが、両親は近隣のアヤクーチョ地方の出身です。
前世紀、アヤクーチョはテロ活動の大きな影響を受け、多くの貧しい農家が暴力や恐怖、苦難にさらされました。
エウディスの両親もその危険から逃れ、安全な場所を求めてアマイバンバへ移住してきました。
インカワシには、はっきりとした二つの季節があります。11月から4月までは6か月間に及ぶ激しい雨季、そして5月から10月は長い乾季です。
この乾季は収穫期と重なり、コーヒーチェリーの成熟速度をゆるやかにすることで、豆の糖度を高める効果があります。
その結果、より豊かな風味形成につながります。
一方で乾燥が非常に厳しいため、生産者たちはスプリンクラーを利用してコーヒーの木へ水を与えています。
彼らは作物の状態を熟知しており、水分が必要なタイミングを正確に判断できます。この散水は収穫タイミングの最適化にも役立ち、収穫の1〜2日前に行
われることもあります。
エウディスの農園は1.5ヘクタールで、全区画にゲイシャ種が植えられています。
コーヒーは、アイスクリームビーンズ(イナゴマメ科のシェードツリー)などの木々の木陰で育てられています。
これらのシェードツリーは、この地域でコーヒーを育てる上で欠かせない存在です。寒さの厳しい冬には木々が保温効果をもたらし、乾季の強い日差しか
らもコーヒーの木を守ってくれます。
私たちはエウディスと仕事ができることを誇りに思っており、この長年のパートナーシップが今後も末永く続くことを確信しています。
生産国: ペルー
地域: クスコ州
郡: ラ・コンベンシオン
自治体: インカワシ
地区: インカワシ
標高: 2,250m
品種: ゲイシャ
精製方法: ウォッシュド
発酵: セメントタンクで48時間発酵
乾燥: 高床式乾燥棚で12日間