【シングル】コロンビア・アグア・ブランカ 中煎り
【コロンビア・アグア・ブランカ】
グレープやプルーンを思わせる風味、冷めるにしたがいミルクチョコのような風味も。
口の中に広がる甘さの余韻。
Inza市は Cauca 県の東端に位置しており、北は Tolima 県、南は Huila 県に面しています 。
アグアブランカ は Macizo Colombiano と呼ばれる、山々が連なった山塊の中の高原に位置しており 、自然 や水源に恵まれ、コーヒー生産にとても適した
地域です。
当マイクロロットは、Pedregal エリア と San Antonio エリア ( の、約 40 名の生産者より持ち込まれたコーヒーのみを選別し作られています。
収穫期には、パートナーである PERGAMINO 社が毎月彼らを訪れ、一緒にカッピングし品質についてのディスカッションを行っています。
Pedregal にあるラボラトリーにてカッピングを行い、 85 点以上のスコアがついたすべてのコーヒーは、 Pergamino 社 が買い付けています。
もちろん、よりハイスコアのものは、マイクロロットとして別管理され、農園名や生産者の名前と共に販売されます。
厳しい品質基準をもって分けられているため、限られた数量しか生産できず、また非常に優れたカッププロファイルを持つブレンドロットに仕上がります。
Cauca県のこの地域では暴力が蔓延していた時代があり、コロンビアの革命軍 ( ゲリラ兵の存在によって、FNC や輸 出業者たちが活動できなかった時期が
ありました。
FARC の弱体化に伴い、 Cauca 県の持つコーヒー生産に適した環境や、観光客がもたらす経済的資源を活用し、開かれたスペシャルティコーヒー市場に参
入することができるようになりました。
このロットは、 Pergamino を通して見つけることができました。
Pergamino は Medellin 市を代表するコーヒーショップ Pergamino Café” を運営するだけでなく 、エクスポーターと しても活躍しており、コロンビア各地
の生産者が持つポテンシャルに目を付けました。
近年Pergamino 社は、 Cauca 県において新たなプロジェクトを開始しました 。
San Antonio エリアに 住むPillimue Family へ資金援助し、小さな倉庫とカッピングラボラトリーを開設しました。
このプロジェクトのリーダーである Pillimue Family は 、長年に渡り様々 な家族農園のコーヒーを Pergamino 社に供給してきました 。
このプロジェクトを通して、より 良い市場へのアクセス拡大と、 生産者たちが自らのコーヒーを 直接 管理 できるようにすることを目的と しています。
Pergamino 社は、物流 、調達拠点としての役割を果たすのみならず、カップクオリティのフィードバックを150 以上の 生産者 たち へ提供 しています。
こうした役割は地方機関よりもより幅広い影響力を持ち、 SanAntonio のみならず、 Belen 、 La Palmera 、Aguablanca 、 Pedregal 、 Palmichal 、
San Jose 、Santa Teresa 等、様々 なエリアへ影響を及ぼしています 。
このPillimue Family と Pergamino 社のパートナーシップにより、スペシャルティコーヒー市場へアクセスの機会が増え、正当な対価を 得られる 生産者が
増え始めています。
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生産国:コロンビア
生産地域:カウカ県インサ 、 アグア ・ ブランカ
生産者:40の小規模生産者
品種:タビ種、カツーラ種
産処理方法:フリーウォッシュド(Fully Washed)
標高;1,500m~1,800m
栽培面積:25 ha
【コロンビアのコーヒー】
コロンビアコーヒーは、酸がずっしりと重く チョコレートフレーバーの強いものから、甘くてフルーティーなものまで フレーバ
ーの幅が非常に広いです。
地域をまたいで幅広いフレーバーが存在します。
コロンビアにとって、コーヒーは総輸出額の約1割を占める重要な農産物。
農業分野就労者の約3割がコーヒー栽培に携わり、その栽培面積位は330万haに及びます。
はじめて コーヒーの木が植えられたのは1732年ごろのこと。
その後、栽培は国全体に広がり、1927年には、コーヒーの生産から流通までを管理する「コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)」
が設立されました。
この連合会は、コーヒー生産において異色の存在でした。
輸出やコーヒーの宣伝に携わる団体は他国にもありますが、FNCほど巨大で複雑な組織はほとんど存在しません。
生産者の利益を守ることを目的としたNGOで、輸出コーヒーにかかる特別税によって現在も運営されています。
コロンビアは世界でも最大級のコーヒー生産国なので、FNCの資金は潤沢で、巨大で官僚的な組織となるに至りました。
この官僚化は、現在50万人ものコーヒー生産者にとって避けられないことです。
コロンビアのコーヒー農家は、ほとんとが小規模です。
生産者はFNCに加盟し、派遣される農業アドバイザーのもと、品質にこだわったコーヒー豆を栽培しています。
FNCは、研究に基づいた苗木や肥料の提供、農薬の管理、栽培に関する講座なども行い、生産者を全面的にサポートします。
輸出される生豆の最終チェックも含め、一貫した管理を行っています。
スペシャルティーコーヒーへの取り組みも積極的で、毎年国内品評会を開催。
生産者とバイヤーのパイプライン役として大きな役割を担っています。
コロンビアコーヒー促進のため、FNCは【スプレモ】と【エキセルソ】という等級を作りました。
これらは豆のサイズのみを示していて、品質には関係がありません。
残念ながらこの等級分けではトレーサビリティーが低くなってしまいます。
この方法で市場に出る豆は、機会でふるいにかけてサイズ分けを行う前に、多くの農家から集めた豆を混ぜてしまうからです。
本質的には、ごく一般的なコーヒーなので、名前を分けて品質の保証になりません。
スペシャルティーコーヒーを扱う部門では高いトレーサビリティーを維持しようと努めているので、サイズで分けられた豆では難しいところがあります。