コスタリカ・リオ・グランデ・オロシ 中煎り
アプリコットやブラックティー、アップルを思わせる風味。ベルベットのような質感。広がる甘さ
リオグランデという名前の川に面しており、農園名の由来となっています。
リオグランデ川と、人工的に作られた Cachi 湖に近いという立地が、農園の気象条件や土壌に特徴をもたらしています。
また、 SMS プログラムにより、低地での降水量の多さに起因する様々な問題に対し、対処することが可能となりました。
Rio Grande農園は大規模な投資を行うだけでなく、試験的に新品種の栽培にも着手しており、2018 年以降、 Starmaya や Marsellesa などの品種
栽培に着手しています。
Palomo 地方 は伝統的なマイクロロット生産地域ではなく、低い生産性により農園が失われつつありましたが、 SMS プログラム が農園をリノベーションし
た ことにより、マイクロロットとして販売可能なコーヒーが徐々に増えてきています。
また、肥料の使用方法と栽培密度についての研究と実験も継続して行われて おり 、特に肥料に関しては、 Controlled reliesefertilizer と呼ばれる、樹脂やポ
リマーコートでコーティングされた肥料を実験的に使用しています。
この肥料は半透膜となっており、水分の移動によって徐々に養分が土壌へと染み出していく仕組みになっており、従来の肥料よりも効果期間が長くなって
います。
単価こそ従来の肥料よりも高価となっていますが、使用回数を少なくすることができ、コストと労力、環境への負荷を削減できると期待されています。
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Processing>
①完全完熟のチェリーのみを収穫し、収穫されたチェリーはピッカーたちによってトラックへ積み込まれます 。
②集められたチェリーは、Cafinter 社 所有 の パタリージョ・ウェットミル へ 運びこまれます。
③到着後チェリーを水路に流し、石や木片などの不純物や水に浮くチェリーなどを取り除きます。
④その後、チェリーは毎分 130 回転する水平パルパーに移され、果肉除去し、ミュシレージ を 90% 残した状態でアフリカンベッドへ厚さ 10cm 以下にな
るように並べ、乾燥工程に入ります。
⑤均等に乾燥させられるよう、 30 分毎にパーチメントをかき混ぜています。
⑥天候によって変動しますが 、水分値 が 10.5 になるまで 、およそ 8 10 日行います。
⑦乾燥完了後、パーチメントをグレインプロ の袋に 入れ、 少なくとも 1 ヶ月間 休ませます。
⑧ドライミルでパーチメントを取り除き、輸出の準備を行います。
コスタリカのコーヒー豆生産者の多くは、地域の大規模生産処理場(メガミル)に一括ですべて卸販売しています。
安定した収入が保証されるかわりに他の生産者のコーヒー豆と一緒になり、生産者の名前も匿名となるため、頑張っても頑張らなく
ても皆同じ収入になっていました。
きちんとした仕事や新しいことへの挑戦の結果、素晴らしいコーヒーが次々と生まれました。
*ハニープロセスとは、コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質(糖分を含み、甘い) を一定の割合つけた
まま乾燥をさせる生産処理方法です。
粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。
レッド・ハニーはイエロー・ハニーよりも多く粘液質を残します。
除去率をどの割合にするのか決定するにも、豊かな経験と高い技術が必要となります。
チェリーやアップルを思わせる風味、はちみつのような甘さ。
アフリカンベッド,パティオでの天日乾燥
農園主: リカルド・ペレス
農園名:Las Casualinas
生産処理場: エルサル・デ・サルセロ
地区: ウエストバリー ナランホ ジャノ・ボニート
標高:1,400m~1750m
農園規模: 15ヘクタール
品種: カトゥーラ