カルモ・デ・ミナス地区の優良農園「セルトン」のご紹介です。
ブラジルの優良産地カルモ・デ・ミナス。当地でのコーヒー栽培には100年を超える歴史があります。
そして、その長い歴史の中で最初にコーヒー栽培が行われたのがこのセルトン農園です。
オーナーであるナザレーさんは、COE優勝、入賞ロットを多数輩出するセルトングループの創始者イシードロ・ペレイラさんの奥さま。
現在は、大学とも連携し、品種、標高、日照、熟度などさまざまな条件が複雑に関係するコーヒー豆の品質、処理プロセス、生豆の保管方法に至るまで研究を重ね、追求の手を止めることはありません。
ブラジルのコーヒー生産地の中でも最も伝統的なミナス・ジェライス州の南部に位置する、このカルモ・デ・ミナス地区は、ブラジル最大の都市、サンパウロから 340kmほど離れた標高1200mから1500mの高いマンチケイラ山岳地帯にあり、ミネラル・ウォーターの水源としても知られています。
2000年初頭ぐらいまでは、ブラジルのコーヒーというとボリュームだけで配合用、繊細な味や風味などは期待できる産地ではありませんでした。
それが変わってきたのは、2000年代初頭、ナチュラルプロセスが主流のブラジルコーヒーにおいて、新しい生産処理方法「パルプトナチュラル」でプロセスされたカルモ・デ・ミナス地区のコーヒーは、今までにない新しい高品質のブラジルコーヒーとして世界中を驚かせました。
嫌な雑味が無く、フルーツのような風味で大変クリーンなコーヒーでした。
ナチュラルプロセスとは、収穫したコーヒーの実をそのまま乾かして、外皮と果肉を除去する伝統的な自然乾燥式に事を言います。
これに対して、パルプトナチュラルとは、収穫したコーヒーの実の果肉をすぐに取り除き、粘着質の層に覆われているムシラージという状態のものを乾かすという処理方式です。
乾かす前の果肉をとった後に残る粘着質の層は、べたべたしていて手にくっつきます。ハチミツのような甘い香りもするので ハニー ともよばれています。
カルモ・デ・ミナス地区は標高が高いので朝と夜はたいへん涼しく、寒いと赤い実になるまでに時間がかかります。
その時間がかかるぶん、ゆっくりと熟成され そのぶん甘くなります。寒暖の差からくるコーヒーのもつ酸の質も良くなります。
通常のナチュラル製法ですと、果肉の発酵が起きやすいのでコーヒーに嫌な雑味がでることがありました。
パルプトナチュラルに変えて、嫌な雑味が出る発酵から逃れてとても酸が綺麗になりました。
ナチュラル製法ではかんじられなかった、フルーツのような風味が感じられるようになったのです。
カルモ・デ・ミナス地区は、気候・土壌・地形・地質など全てがコーヒーの栽培に適しています。
セルトン農園は、同地区のカルモ・デ・ミナス村にあり、カルモ・デ・ミナス地区の品質を牽引しているセルトング
ループに所属しています。
カルモ・デ・ミナスという土地のポテンシャルを追求し、驚きを伴うすばらしい品質のコーヒーを毎年生み出しています。
セルトン農園のナチュラルプロセスのロットを、ぜひお楽しみください。
レッドチェリーやヘーゼルナッツを思わせる風味、冷めてくるとミルクチョコのような甘さが顔を出します。
農園名:セルトン/Fazenda Sertão
農園主:ナザレス・デァス・ペレイラ/Nazareth Dias Pereira
州:ミナスジェライス州/Minas Gerais
地区:カルモ・デ・ミナス/Carmo de Minas
標高:約1,200m
農園の規模:800ヘクタール
栽培エリア: 170ヘクタール
生産処理方法:ナチュラル/Natural
品種:イエロー・ブルボン/ Yellow Bourbon
ミナスジェライス州はポルトガル語で「すべての鉱山」を意味するように鉱物資源が豊かで,同国の鉱業生産の半分がこの州で生産されています。
サッカーの神様といわれている、ぺレ もこのミナスジェライス州の出身です!
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