ケニア・ニエリヒル農園の紹介

昨年の1月に片岡がケニア訪問いたしました。その時に、訪れたコーヒー農園がケニア・ニエリヒルです。

この農園のコーヒー豆は、カシスやパイン、アプリコットを思わせる風味をいきいきとした甘い重厚な酸を感じることができます。

どのような農園なのか?

ケニアでは小規模生産者が多く、「ファクトリー」と呼ばれる生産処理場があります。

そこに、それぞれのコーヒー生産者は、コーヒーチェリーを納めています。

多数の小規模生産者のコーヒーからひとつのロットが作られることが一般的です。そのため、生産者のこだわりが伝わりづらいのが特徴です。

今回ご紹介するニエリ・ヒル農園は、ケニア山の山麓にあり、ニエリ地区の中でも最も高い場所に位置する農園のひとつです。

ケニアで単一農園のコーヒーは大変珍しい存在です。

同農園は1914年に設立され、ケニアで最も古い農園のひとつであり、またケニアに残存している数少ない大農園です。


 
 
ニエリヒル農園が、単一農園で出荷ができる理由は、カトリック教会に所属しており、自前の生産処理設備を所持しています。

生産規模
 

 1haあたり平均で1,087本の木が植えられており、農園の総面積は1,415haです。

農園には、コーヒーの生産のためのインフラがしっかりと整備されています。
 
同農園ではコーヒーの他に紅茶の栽培や酪農、家畜の飼養も行っています。

 収穫されたコーヒーチェリーは水洗処理され、アフリカンベッドで7~15日間乾燥を行います。
 
 
乾燥に要する日数は、気候、周辺温度、生産処理量などにより異なります。 

ナイロビから160キロぐらいに位置している農園。

総面積3,250ヘクタールもの大農園として成り立つのは、カトリック教会の所有物であるからです。

1604年にが病院として始めたのが始まり。コーヒーの生産は、1914年からスタートしました。

そのため、敷地内には23の学校や病院、教会などの公共施設が存在します。

酪農、フルーツ、コーヒー、お茶(2,300m以上)とどれをとっても大規模です。

私たちが訪れたのは、標高1,800mの場所です。
日本でいえば、磐梯山の山頂が約1,800mですので、どれだけの場所でコーヒーが育っているのか想像していただけるかと思います。

私たちの案内役としてお会いしていただいたのは、この農園のマネージャーのムシュクさんでした。

生産品種や方法について

品種はSL28が78%で他はルイル14%、バティアン8%です。

5年に一度カットバックしているそうです。

カットバックとは、地上の30cm-40cmくらい残して、伐採することを言います。これを行うことで、一度植えたコーヒーの木は、長い間コーヒーチェリーを生産してくれます。この方法は、ちなみに、ラズベリーやブラックベリーなどのベリー類の生産にも使われています。

年に2度の収穫があります。

1回目の収穫は、10、11月に降雨があり開花し6~8月に収穫します。そして、2回目は、4、5月に開花し10、11月に収穫します。


ケニア共和国
地域
ニエリ県 ニエリ
農園
ニエリ・ヒル
標高
1800~2200m
農園面積
1415ha
品種
SL 34、SL 28生産処理:水洗式 / アフリカンベッドでの乾燥
収穫時期
10~11月

コーヒー豆の販売は通販サイトで行なっております。時期によっては、在庫がありませんので、次の入荷までお待ちください。

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