ここでは、コーヒー・ア・ゴー!ゴー!(以後ゴー!ゴー!)がオススメしているスペシャルティコーヒーの美味しい淹れ方について解説したいと思います。
フレンチプレス
コーヒーの美味しい飲み方として、ゴー!ゴー!では抽出器具にフレンチプレスの使用をお勧めしております。スペシャルティコーヒーの大事な味の要素は、コーヒーがもつ油分に隠されています。それを余すことなくカップへ抽出するためには、金属フィルターのフレンチプレスが適しているからです。
ゴー!ゴー!では、店内の試飲のコーヒーを抽出する際、フレンチプレスを使用しています。これはお店に来ていただいたお客様に素材の特性をそのまま味わっていただきたいからです。
フレンチプレスで抽出されたコーヒーの液面にはコーヒーオイルが浮きます。
このオイルがポイントでこのオイルに美味しさがギュッとつまっています。
ペーパーフィルターで淹れたコーヒーはこの大事なコーヒーオイルも吸い取ってしまうのですが、フレンチプレスですとしっかりとカップに残ります。このオイルがあると飲み口まろやかに甘さに包まれた繊細な酸を味わう事が出来ます。また抽出もペーパードリップより簡単です。
用意するものは、フレンチプレスと購入していただいたコーヒー粉、タイマーになります。
フレンチプレスでのコーヒーの粉の分量の目安は以下のようになります。
350ccのフレンチプレス | 500ccのフレンチプレス | 1ℓのフレンチプレス | |
コーヒー粉の分量 | 16g | 25g | 42g |
タイマーを4分にセットします。
沸騰直後のお湯を注ぎます。お湯は冷ましたものを入れないでください。なるべく沸騰直後のお湯を注ぐことで香り立ちが良くなります。お湯を注ぐと同時にタイマースタート!
1湯目をフレンチプレスの半分ぐらいの高さまで注ぎ30秒ほど蒸らします。
新鮮なコーヒーを使い、注湯がうまくいけば画像のようにきれいなガス、粉、液体の3層に分かれます。
そのままタイマーが4分になるまで待ちます。
ペーパードリップ
ペーパードリップ抽出の良い所は何と言っても抽出が楽しいです。上から細い湯をたらし、良い香りが部屋中に香り コーヒー作っているなあという感じに浸れます。
またお湯を注ぐ時間を短くしたり長くしたりして好みの味を作りやすいです。抽出の加減ひとつで味が変わるのも面白い所です。
用意していただくのは、ペーパーフィルター、ドリッパー、サーバー、細口ドリップポットになります。そして、ご購入していただいたコーヒー豆を用意しましょう。ここでは25gの粉で360ccを抽出します(約3杯分)
粉の量の目安:1杯分(約120cc)粉10g 2杯分(240cc)粉20g 3杯分(360cc)粉30g 4杯分(480cc)粉40g
ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバーをセットします。
コーヒー豆を粉末にします。この時、ご自身でコーヒー豆を挽く場合は、中挽きにしましょう。
コーヒーの粉末をドリッパーに入れます。この時、ムラにならないようにドリッパーを軽く振りましょう。
コーヒーを蒸らします。
この時に、20cc程度の少量のお湯をコーヒー全体になじませ、20秒~30秒ほどそのままにして蒸らします。ドリッパーから数滴の滴が落ちる程度が適量になります。
蒸らしを行うと、コーヒーからガスが放出されます。これによって、コーヒー本来の美味しい成分が抽出されやすくなります。
蒸らしたあとに、細口ドリップポットでお湯をそそぎます。この際、ペーパーフィルターにお湯が当たらないように、中心に「の」の文字を描くように少量ずつコーヒーを入れます。
また、一気にお湯を注ぐのではなく、少量ずつお湯を数回にわけて注ぐことがポイントになります。
コーヒーのドリッパーを見た時に、カスに厚みがあり、少量の泡が残っている程度までにしておくことが重要です。この泡は、アクであり、雑味の原因になります。
できあがりです!
お気に入りのカップに注ぎ、コーヒー・ア・ゴー!ゴー!のスペシャルティコーヒーをお楽しみください。
水について:利用する水は、軟水を利用しましょう。水の硬度は水1L中にどれだけカルシウムとマグネシウムが溶けているかで決まります。硬水は水にミネラルがたくさん溶け込んでいるのでコーヒーの成分が出にくい特徴があり、本来のコーヒーの味を楽しむことができません。溶け込んでいるマグネシウムの味の影響で苦味が強くなります。一方、軟水には上記のようなミネラルがあまり溶け込んでいないため、コーヒーの持ち味をストレートに発揮することができます。
おいしく淹れる3つのポイント
- 新鮮なコーヒー豆を使う
- 淹れる直前に豆を挽く
- 粉は重さで量るのがベスト
新鮮さを保つには豆での保存が基本です。
焙煎したコーヒー豆は、時間とともに香りや味が落ちていきます。鮮度を見極めるのに目安となるのが、焙煎したときに発生する炭酸ガスです。コーヒーを抽出するとき、お湯をかけると粉がふくらみますが、これは粉から炭酸ガスが放出されている証拠です。
フレンチプレスでも紹介している画像ですが、新鮮なコーヒー豆からは、上記のような炭酸ガスが出ます。
くらみの悪い豆は、鮮度が落ちています。新鮮でも、浅い煎りのコーヒーはふくらみが悪い場合もあります。豆を挽いた状態から急速に鮮度が落ちていきます。
挽いている最中に炭酸ガスが抜けるうえ、空気に触れる表面積が増えるので、炭酸ガスも香味も抜けやすくなります。やはり鮮度を保つためには、豆のまま保存し、淹れる直前に挽くようにするのがベストです。
一般的に、焙煎して3~7日後くらいが飲み頃といわれています。きちんと保存することが大切。最後まで美味しいコーヒーを楽しむために、普段から心掛けましょう。
賞味期限:目安90日 粉の場合は冷凍庫で保存してください。豆の場合は密封瓶に淹れて保存。美味しく飲める賞味期限は約1か月ぐらいです。