2017年11月発売分キャラメルのような甘さとなめらかな質感、ビターチョコ、カカオを思わせる風味のコーヒーです。(現在は売り切れです。)
ボリビアは、南アメリカの国家です。日本よりも3.3倍の面積を誇る国家です。ペルー、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、チリと5カ国に挟ままれている内陸の国です。サマイパタは、
今回ご紹介する農園があるサマイパタは、ちょうどこのあたりにあります。残念ながら、ストリートビューでは地域の光景を見ることができませんが、検索するとこの地域の風景が見えてきます。ボリビア第2の都市サンタ・クルスから車で2時間程の地域で、世界遺産のサマイパタの砦があることで有名な地域です。
2014年に訪問した時は、オーナーのペドロさんに大変お世話になりました。ご自身で焼いて出してくれたステーキの美味しさは今でも忘れられません。
元々輸出業者であるペドロさんは、2012年より自社のコーヒー農園を所有し始め、現在は11の農園を所有しています。今回ご紹介するエル・フエルテ農園は、2013年より運営しています。
コーヒーの木は、定植してから3年経つと本格的な収穫ができるようになります。今回ご紹介するこちらのロットを含む2016年の収穫は、同農園にとって初めての本格的な収穫となりました。
自然そのままの山の斜面を切り拓くところからはじまりましたが、ピッカーの方々の手が足らず教育を進めなければならない課題も抱えております。
ボリビアでは元々、鉱山で働いていた人々が集団居住を行い、「コロニー」というコミュ二ティ(村の様なもの)を作って生活しており、これらの人々に土地が与えられコーヒー栽培が伝わり、ボリビアでのコーヒー栽培が盛んになりました。その多くは大変小規模で家族単位で農園を営んでいます。このような歴史的背景から、「管理、手入れをしてコーヒーを栽培する」というよりは「コーヒーの実がなったから収穫しに行こう」という様な感覚のもと、コーヒーを栽培しています。
そのため、農家の方たちは原生林の中で何もせずにコーヒー栽培をしている所が多いため、収量が落ち、生産性が悪くなっており、現在ボリビアではコーヒー栽培からコカ栽培に転じる生産者が多く、これまで多くのコーヒーが生産されてきたコロイコのとある地域では5年前の収量の1%にも満たないところまで激減しているそうです。
それには、現在の政府がコカイン原料としてのコカの栽培に厳格ではないため、コロイコやカラナビではコカ栽培がどんどん盛んになっており、正直なところ生産者にとってはコーヒー栽培よりコカ栽培の方がお金になります。コーヒーの収穫は年に一度ですが、コカは数回収穫があり単価も高いからです。
麻薬コカインの原料でもあるコカの生産が増加し、コーヒーの生産が減ってしまっている現状に危機感を覚えたペドロさんは、自社農園の経営を始めました。ちなみに、コカはお茶の原料としても利用されます。こちらは、合法なんです。
周りの自然環境に配慮しながらも農園の開拓を行い、剪定や施肥など、コーヒー栽培に必要な管理を行っているペドロさんの農園は、どれもコーヒーの木が生き生きとしており、ボリビアでは「奇跡」や「魔法」の様に捉えられ、「ペドロさんのコーヒーの木は特別な木なのではないか」と言われているそうです。
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生産国:ボリビア多民族国
地域:サンタ・クルス県 フロリダ サマイパタ
生産者:ペドロ・ロドリゲス・ペニャリエータ
農園:エル・フエルテ
標高: 1,550~1,750m
農園面積:約36ha
コーヒー栽培面積:10ha
品種:カトゥーラ
生産処理:ウォッシュト/アフリカンベッドでの乾燥
収穫時期:9月
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