【シングル】コロンビア・ロマ・ベルデ 中煎り
【コロンビア・ロマ・ベルデ】
グレープやプルーンを思わせる風味、冷めるにしたがいミルクチョコのような風味も。
口の中に広がる甘さの余韻。
本農園の所有者であるEchavarria Family は 、 コロンビア全土でコーヒ の生産 や 輸出を行う企業 ー Café de SantaBarbara ーを経営しています 。
さかのぼること 20 世紀初頭 、現当主 Pedro 氏の義理の曽祖父にあたる Alejandro Angel 氏の手腕によって 、 この会社は同国における最初の主要輸出業
者に数えられるようになりました 。
このことがエポックメイキングとなり 、 一家のコーヒー産業経営は飛躍的発展を遂げていきます 。
コロンビア産のコーヒーが今のような高い評価を受ける ずっと 前から 、 彼はその大いなるポテンシャルを見抜いて いました 。
「 来たる日に 、 この国のアラビカコーヒーの素晴らしい品質が世界中の焙煎業者によって認められ 、 そして称賛されるはずだ 」 と彼はアメリカやヨーロ
ッパの貿易商たちに説き続けました 。
この先見の明が功を奏したことにより 、 彼は人々の想像を超えた大成功をおさめ 、 コロンビアでは 当時最大の輸出業者となりました 。
そして今から約30 年前 、 Pedro Echavarria 氏は妻の曽祖父によるこの偉業に心を打たれコーヒー産業の世界に飛び込みました 。
彼はまず 、 どこでコーヒーを育てるの かが重要だと 考え 、 吟味の末 Antioquia 州はアンデス山脈の中にある小さな郡- Santa Barbara -でのコーヒー栽
培を決めました 。
この地は 、 絵画のように美しいその風景に加え 、 ハイクオリティなコーヒーをつくるために必要な要素-例えば 、 海抜1 700 m という標高と Cauca 渓谷
から吹き込む暖気が組み合わさることで創り出される素晴らしいマイクロクライメイト 、栄養分に富んだ火山性の土壌 、 そしてコーヒー生産における
卓越された確かな伝統など-を兼ね備えたまさしく完璧な土地でした 。
農園は当初わずかな土地からスタートしましたが 、Pedro 氏は年月をかけながらその中で生産性を向上させていきました 。
この Santa Barbara の完璧なまでの環境条件と彼のたゆまぬ努力によって 、 彼は更なる栽培面積の拡大に成功するとともに高い評判得ることができました 。
そして 、Echavarria Family は 1980 年から購入してきたさまざまな土地を統合していきました 。
今日、 Loma Verde 農園を含む 5 つの 農園は ”SantaBarbara Estate” と総称されており 、 3 つの 地域ー SantaBarbara, Fredonia, Amagá ーにまたがっています 。
LomaVerde 農園はこの Santa Barbara Estate の中で最も大きい農園であり 、 総生産量の 17 近くを占めています 。
SantaBarbara Estate では一年を通して 60 人の従業員が働いており 、 彼らは最低賃金からさらに 30 上乗せされた収入を得ています 。
彼らは 10 年以上も共に働いてくれている大切な存在です 。 従業員たちの半数は農園内にある家を無償で提供されており 、 そこに家族と共に住んでいます 。
メインの収穫期には 1 200 人のピッカーが雇われています 。
彼らのほとんどは周辺地域の農家であり 、 副業としてこの収穫作業に参加しています 。
また 、 Santa BarbaraEstate では奨学金支援や経済支援プログラムといった従業員の子供たちのための支援も行っています 。
さらには 、 長年勤めてくれた従業員が退職する際には 、 土地権利所有のための手助けをしたりしています 。
ここ5年間でPedro 氏の息子の Pedro Jr はコーヒー生産にさらに深く従事するようになりました 。
彼はすべての生産段階におけるモニタリングコントロールの強化やプロセスの実験等を導入することで 、 もともと高い品質であった彼らの コーヒーをより
ハイクオリティにかつ安定的にする努力を続けています 。
Pedro Jr と Leonardo Henao Triana 氏(Santa Barbara Estate のコーヒーダイレクター は 自分たちのウェットミルを 、 アーティスティックな感性 、 工業的
な厳格性 、 そして科学的 見地 からの 探求 心を融合させながら運営しています 。
彼らは可能な限り最高品質なコーヒーを生産できるよう 、 この地域をさらに発展させることに心血を注いで います 。
また 、 彼らのコーヒーは Antioquia 県の県都Medilin あるコーヒーショップ Pergamino でも提供されています 。
本アイテムの生産 処理 Extended Fermentation” は 、 この地域 の 気候 に 合わせて 生みだされた特別なプロセス です 。
この 地域は低気温で あるため 、 理想的なミューシレージの除去具合にするまでには通常より長い醗酵時間が必要となります 。
そのため 、 この地域の農家たちは伝統的に発酵時間を長くとっていました 。
しかしこのことは 、 pH や温度などのさまざまな変数を適切に管理しなければ 、過醗酵等につながり 、 ひいては品質を著しく阻害するリスクを高めるこ
とにつながってしまいます 。
そこで Pergamino は何度 も試行錯誤を 重ねデータを集積し 、時には地元の人々のかつての経験則を集約させたりしながら 、 このプロセスに改良を加えて
いきました 。
このよう にして 、 地域に根付いた伝統と現代の科学的アプローチを組み合わせることで完成 したの が 、 この Extended Fermentation”なのです 。
このロットの生産処理については次のようなフローをとります。
①ミルに 運ばれた コーヒーチェリーは 、 水をもちいた比重 選別に かけられ 、 浮いた 過 完熟や虫 食いのチェリーが取り除かれます 。
②水に沈んだ比重が重いチェリーの果肉を除去し 、 醗酵槽で醗酵工程をとります 。
④翌日 、 翌々日もチェリーを収穫し 、 それぞれ 比重 選別と果肉除去を行ったのち 、パーチメントを醗酵槽に継ぎ足し 、 合計 72 時間かけて醗酵させま
す 。 その間は温度や pH を注意深く管理しながら 、 均一に醗酵が進むように都度攪拌しています 。
⑤その後生 豆はアフリカンベッドの上に広げられ 、 10 15 日間かけ水分値が 目標の値となるまで天日干しにされます 。
⑥乾燥工程を終えると袋 詰め され 、 Medellin にある Pergamino 所有のドライミルへと運ばれます 。
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生産国:コロンビア
生産地域:アンティオキア 県 エルベルヘル
生産者:エチャバリア
品種:コロンビア種
産処理方法:フリーウォッシュド(Fully Washed)
標高;1,700m
総農園面積:75.34
【コロンビアのコーヒー】
コロンビアコーヒーは、酸がずっしりと重く チョコレートフレーバーの強いものから、甘くてフルーティーなものまで フレーバ
ーの幅が非常に広いです。
地域をまたいで幅広いフレーバーが存在します。
コロンビアにとって、コーヒーは総輸出額の約1割を占める重要な農産物。
農業分野就労者の約3割がコーヒー栽培に携わり、その栽培面積位は330万haに及びます。
はじめて コーヒーの木が植えられたのは1732年ごろのこと。
その後、栽培は国全体に広がり、1927年には、コーヒーの生産から流通までを管理する「コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)」
が設立されました。
この連合会は、コーヒー生産において異色の存在でした。
輸出やコーヒーの宣伝に携わる団体は他国にもありますが、FNCほど巨大で複雑な組織はほとんど存在しません。
生産者の利益を守ることを目的としたNGOで、輸出コーヒーにかかる特別税によって現在も運営されています。
コロンビアは世界でも最大級のコーヒー生産国なので、FNCの資金は潤沢で、巨大で官僚的な組織となるに至りました。
この官僚化は、現在50万人ものコーヒー生産者にとって避けられないことです。
コロンビアのコーヒー農家は、ほとんとが小規模です。
生産者はFNCに加盟し、派遣される農業アドバイザーのもと、品質にこだわったコーヒー豆を栽培しています。
FNCは、研究に基づいた苗木や肥料の提供、農薬の管理、栽培に関する講座なども行い、生産者を全面的にサポートします。
輸出される生豆の最終チェックも含め、一貫した管理を行っています。
スペシャルティーコーヒーへの取り組みも積極的で、毎年国内品評会を開催。
生産者とバイヤーのパイプライン役として大きな役割を担っています。
コロンビアコーヒー促進のため、FNCは【スプレモ】と【エキセルソ】という等級を作りました。
これらは豆のサイズのみを示していて、品質には関係がありません。
残念ながらこの等級分けではトレーサビリティーが低くなってしまいます。
この方法で市場に出る豆は、機会でふるいにかけてサイズ分けを行う前に、多くの農家から集めた豆を混ぜてしまうからです。
本質的には、ごく一般的なコーヒーなので、名前を分けて品質の保証になりません。
スペシャルティーコーヒーを扱う部門では高いトレーサビリティーを維持しようと努めているので、サイズで分けられた豆では難しいところがあります。