【グアテマラ】サンタ・イサベル農園とは?

ピーチやグレープを思わせる風味。クリーミーな舌触りとキャラメルのような甘さの後味。

僕はグアテマラに3回行ってるのですが、このサンタイサベル農園は訪れたことがまだありません。

このコーヒー、毎年お客様に評判がすこぶる良くていずれ訪れたい農園の一つです。と思っていたら、この農園主のバルデスさんにお会いできるチャンスがありました。

SCAJ2017のカンファレンスで東京ビッグサイトに来日していたのです。

バルデスさんの写真は良くみていたのですぐにわかりました。

ごつい体付きとは正反対に冷静でジェントルマンでした。

「バルデスさんのコーヒーはうちのお店ではとてもお客さんに評判が良いんですよ!」と私のつたない英語で伝えてから、バルデスさんはますます親近感を持って接してくれました。

バルデス一家によって営まれているサンタ・イサベル農園は、グアテマラシティより車で4時間程度のサン・クリスト

バル・ベラパスにあります。肥沃な土地がもたらす高品質な豆で有名な地区ですが、雨が多く、乾燥時にダメージを受けやすいことが悩みです。

バルデスさんはこの問題を解決するため、設備投資と設備や生産処理工程の工夫をしています。

新しいアイディアも積極的に導入し、高品質コーヒーの生産に取り組んでいます。

今回ご紹介するこちらのロットは、グアテマラで広く栽培されている伝統的なカトゥーラ種をグリーンハウスで乾燥させたものです。

グリーンハウスの棚では、下の段から順番に入れ替え、乾燥温度をコントロールしています。

農園の歴史は長く、約140年前に始まりましたが、現在中心となって農園を管理しているルイス・バルデス3世の曾祖父の代に一度売却してしまいました。

しかし、1962年に祖父であるルイス・バルデス1世によってもう一度買い戻され、現在は父であるルイス・バルデス2世、7歳になるご子息のルイス・バルデス4世、弟さん、妹さんと共にご家族で農園を営んでいます。

ルイスさんは2000年からサンタ・イサベル農園でコーヒー栽培に従事しています。

ルイスさんの祖父や父の代から長年農園で働いている方がたくさんいるため、ルイスさんと農園で働く人たちとの間に、信頼関係が築けており、農園はしっかりと管理されています。

収穫の時期は主に12月から3月までで、全体の95%がこの時期に収穫されますが、自然のままにしておけば6月頃まで実をつけます。

そのため、メインの収穫時期の後木を休ませるために残っている青い実、赤い実は刈り取り、次のシーズンに備えています。

土壌、品種、肥料、シェードツリーが適切に管理された農園はコーヒーの木が生き生きとしています。

国:グアテマラ共和国
地域:アルタ・ベラパス県 サン・クリストバル・ベラパス

生産者:ルイス・バルデス、バルデス一家
農園:サンタ・イサベル
標高:1,400~1,600m
農園面積:300ha
コーヒー栽培面積:200ha
カトゥーラ種栽培面積:125ha
品種:カトゥーラ
生産処理:水洗式 / グリーンハウスでの乾燥
収穫時期:12月~3月

この、サンタ・イサベル農園のあるアルタ・ベラパス県は北部が低く南部が高くなっており、気候は標高に応じて異なります。

県の南東部には標高2375メートルに達するラス・ミナス山脈が東西に走っています。

県都コバンの標高は約1500メートルと首都のグアテマラシティとほぼ同じで、気温も同じくらいですが、湿度はずっと高く、霧と小雨の混じったような天候が続きます。

北部低地は高温で極端に多湿です。

雨季と乾季の区別が存在しますが、乾季は2月から4月とグアテマラのほかの地域に比べて短いです。

スペインから独立後、19世紀後半にはコーヒー豆のの主要な産地になりました。

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